音楽とコンピュータ

僕はもともと音楽をPCで聴くという習慣がなかったのですが、
ここ1年くらいはほとんどコンピュータの前で音楽を聴いています。

もちろん、アナログを買ったときはターンテーブルで、
ミックステープを買ったときはカセットデッキで、
CDを買ったときはCDタンテで聴くわけですが。
一度データに落としてしまうことによって、それらのメディアは
バックアップになってしまう状態です。楽器の練習をするときは
CDタンテのマスターテンポ機能とか使うけど。

そんな感じで買ってきたCDもバックアップとして扱われ、
そのバックアップすら「場所をとるなー」という理由で不要扱い
してしまいます。

こんなふうに音楽ソースに接する人間になるとは思っていなかった
のですが。

2000年くらいに、当時はまだ目新しかったRio500という64MBの
MP3プレイヤーを購入。CD1枚くらいしか入らなかったのですが、
便利に使っていました。

その前まではMDを使っていて、レンタルしたCDをMDにダビング
するのに収録時間と同じ時間がかかっていたのです。が。
MP3に圧縮してHDDにデータを持つというのが、レンタルCDも当日に
返せるというメリットをもって自分の中で台頭してきたのです。
その音楽を持ち歩くにはMP3プレイヤーが必要ということで。

しばらくそのMP3プレイヤーを使っていたのですが、電池の保ちも
よくないし、やっぱりCD1枚で中身も入れ替えられないのが苦しく
なってきました。
結局、CDウォークマンに戻ります。その頃はCD-Rで自分でCDを
焼けるようになっていたし、入れ替えもできる。そして買ったCDも
即聴ける。あとMP3も再生できるようになってました。

このへんになってもまだコンピュータで日常的に音楽は聴いていません。
たぶんPC用のスピーカーも持っていない。
(あ、もしかするとスピーカーをなかなか買わなかったのが原因かも)

音楽環境が劇的に変わったのはやっぱりiPodを買ったあたりでしょうか。
iPodWindowsに対応してしばらくして買いました。
けっこう迷ったのですが、Win未対応の時期からかなり欲しかったことも
あって「そんだけ欲しいと言うことは買うべきだ」ということにしました。
そんだけ容量が必要だとも思っていなかったのです。
20GBのやつを買いました。

このとき、iTunesはただの転送ソフトくらいに思っていて、それまで
自前でリッピングをしていた自分にとっては逆にiTunesじゃなけても
転送できればいいのに、くらい思っていたものです。愚かなことに。

だんだんめんどくさくなったのでiTunesでCDをリッピングするように
なりました。それを続けていくとやっとiTunesの本質に気付きます。
これはわりと単純に便利に使える、ということに。

それからスピーカーを買ったりしてコンピュータでも音楽を聴けるように
しました。でもまだメインになっていない。

iPodも2台目になり、iTunesにカバーフローがついたときだったと思います。
Windows用のiTunesがかなりバグだらけでストレスを感じました。
カバーフローもガクガクで使う気になれなかったのですが、Macだったら
問題ないんだろうなーと思い、Macを購入。iTunesもサクサク動いて満足。

このあたりからコンピュータを音楽環境のメインにするようになりました。
Macを使うことになったのがでかいのだと思います。なんとなくただの
携帯プレイヤーだと思っていたiPodも、Macと組み合わせることで意味が
変わりました。

iTunes to go」というのが当初のiPodのコンセプトなんだそうです。
iTunesを外に持ちだそう、ということもMacと使うことでわかってきました。

とにかくMacだとiTunesが最大限に使える。iTSでの買い物も最初は躊躇
していたのですが、価格もCDに比べて安いのと、いつでも購入できること、
1曲からでも購入できるのが、実際にCDなどの物理ソースを所持する喜びを
上回ってきています。

最近はCDを買うよりiTSで買うかと思うようになってきました。
そんだけコンピュータ中心の音楽環境になっているのだと思います。

今までだって音楽ファイルは聴いてきたけど、最近はあんまりCD屋にいかなく
なったり、AmazonでCD買うのも減ってきた。

これがいいことかどうかはわからないんだけど。